GT-R 足回り検討①
なぜR32 GT-Rにはビルシュタイン(BILSTEIN)ダンパーとアイバッハ(Eibach)コイルがいいのか?について。
実は先に目をつけたのはアイバッハ製コイルだった。
通常、スプリングコイルは温間製法といって、加熱した状態で鋼鉄ロッドを巻いて整形させ作る。
だがドイツ・アイバッハ社は、冷間製法といって、加熱してない状態のシリコン系ハイテンションスチール製ロッドを巻いてコイルを作った。
この方法だと、従来よりも太さが細いのに強度やバネ係数が同じコイルを作れる。
という事は、いわゆる下品なシャコタンのようにコイルの巻き数をカットして車高を下げる事なく、通常の巻き数のまま、自然な形で車高を抑えられる、というわけ。
横Gがかかるロール時にもロールできる分だけの縮み幅を持つわけで、いわゆる底付き状態にならない。
で。
このコイルと相性のいいダンパーを探し、調べた。
やはりこういうものはドイツ製をまず当たってみるのが基本。
オーリンズ(OHLINS)とビルシュタインでしょう…と最初は思っていた。
が、オーリンズは意外にも、ショップをはじめ、GT-RマスターのNISMOまでもが「アイバッハコイルならビルシュタインダンパーの方がお勧めです」とのこと。
まぁそういうなら仕方ないか、と思って探し始めたが…
ビルシュタインにはR32用に開発されたダンパーがあるが、これが2009年後半現在、在庫限りで終わり、との事…
古い車ってこういう時に困る…
ワシとしてはこのR32、300万kmは乗りこなしてみたいと思っていたのに…