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R32の日常④~過労死したブレーキマスターシリンダー~

少し前の冬のこと。
GT-Rで道を走ってたら、前方に駐車してあったCUBEがウィンカーも出さずに少し動き出し、こっちがかなり接近してるにも関わらずそのままいきなり発進した。
ウィンカーも出さないようなアホなので、当然後方確認もしてない。
「またしても後ろを見ないバカタレが」と思いつつ急ブレーキを踏んだが。
R32は止まらない。
え?
止まらない。
なぬ?
ガンと踏み増ししたらなんと底まで踏み切った。
げ?
仕方なく、2速シフトダウンしつつサイドブレーキとステアリング回避。
どうにかギリギリで止まった。
「何考えてんだこのボケ車!」と思ったが、そいつはまる無視して走り出す。
こんないい加減な危険ドライバー、最近すごい増えている。
ったく、こいつもどうせ教習所卒業だろう。教習所卒ってこんなレベルのバカがいて困る。。。。

そもそもワシは、実は教習所なんて行った事がない。
全て、公安委員会の試験場で一発合格してる。
ただし、20年前に駐車やりすぎの取り消し、期限切れ失効とかあって3回取り直ししてるが(笑)
因みに2回目取り直し時は東京の鮫洲だったが、あそこは技能試験レベルがかなり甘い。
でも初回と3回目はそこじゃなく、日本一技能試験基準の厳しい、神奈川の二俣川の試験場で一発合格、なのだ。
ただし初回受験時の練習は、神奈川の豪邸に住んでる友人の庭で左ハンドルポルシェターボで練習したので、初回のみ仮免は死ぬほど落とされたが(笑)
当然なのだが、ハンドルは逆だわ、試験車両はエンジンパワーが超非力だわ、クラッチはスカスカだわ、シフトレバーもスカスカ、ポルシェとは勝手が違いすぎ…
それでも、クランクやS字、方向変換、坂道発進での失敗は皆無なだけまともだった。
しかし少なくとも、教習所卒の技能レベルでは、公安委員会試験場は何度受験しても合格は無理である事は間違いない。

くだんの衝突回避も、通常なら事故になってただろう。
しかし、試験場卒業だけじゃなく、レース出場経験もあるワシには回避動作は大した問題じゃない。
問題なのは、ワシのような人間の技量に擁護されて事故を回避できたにも関わらず、それすら瞬時に忘れ、今日もどこかの空の下でボケ運転をかまし続けるふざけたドライバーの存在だ。
ああいうやつは、早晩人を轢くだろう。あるいは他の車を壊すだろう。運悪く居合わせた被害者が哀れでならない。

しかしほんとに死ぬかと一瞬は思った。
とはいえ、ブレーキが底まで抜けるワシの車もどうよって感じ。
なので、サイドブレーキと、マメなシフトダウンによるエンジンブレーキだけを頼りにどうにかいつもの修理工場まで持っていった翌日。
3分の2くらい来たところで、なんとかなりの雪が。
ここまで来ると、試練の連続じゃなくいじめに感じた。
雪の日に、なんぼスタッドレスとはいえ、後輪だけで止まるのってどうよ?(笑)
それこそ、普通なら搬送不可能だろが。

マスターシリンダーが壊れてる、この種の車では普段ではそうありえない珍しい、との修理屋のおやじ。
推測では、数年間以上放置プレイ状態だった走行距離の少ない車を、ワシが買っていきなり年間4万kmとか走行させれば、あちこち急に不具合が出るからだろう、との事。
今回は暫定的に汎用部品にしたが、ブレンボに交換すると性能不足なので、いずれnismoでレース強化用大型シリンダーに交換しようと思う。
結局は、高い部品の方がくたびれにくいし。

しかし…
神は、個々の技量の応じて、本人が超えられない試練は与えないというが、いくらワシが技術でカバーできるからって、こういう試練ってどうよ?
けいけんち上げても何にももらえないし。

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