R32 購入後チェック③
1992年製、走行4万kmのBNR32 GT-R。
通常だったら、低年式車なのにお得!というのが一般の人の認識だろう。
しかし、一番壊れやすい車の使い方とは、
・土日しか運転しない
・使ったとしても近所の買い物レベルで、エンジンが完全に暖まった頃には目的地到着、という使い方
(水温さえ上がればいい、というわけではない。油温、ミッションオイル(ATフルード)、その他の各部が完全に暖まりきった状態が完全な状態。これは今の新車も同じで、「走行可能な温度状態」と、「エンジン長寿命な使い方の温度状態」は同じではない)
・オイル交換は車検の時しかしないか、そうじゃなくても1年に1度くらいしかしない
こういう車のオーナーは、短命で終わる事による無駄な出費を覚悟してる、と思える。
タクシーや警察車両が意外に寿命が長いのは、寿命が延びる使い方をされてるからである。
しかし製造後14年で4万kmしか使ってないという事は、ほぼ上記の使われ方をしていた可能性は否定できない。
だから、GT車専門店で売っていたので格安だったのだろう、と想像できる。
つまり、購入後、それなりに補修費用に迫られる可能性がある事を判っているからだ。
これが、GT・スポーツ車系の知識に詳しくない大手とかそこらの中古車屋でこの車が売られていたら、逆に高値表示だった可能性がある。
たかだか、走行距離が少ない、というだけの間違った価値基準だけで。
だが実際は、長持ちする使われ方をしていた車の方が高く売れないとおかしい。
しかし実際は走行距離で価格が決まっているのが多く、でもその結果、低走行で高額な車の方が逆に壊れやすい、という状態も想像できるのに、売る側も買う側もおかしな納得をしている。
殆どの人間はモノの正しい見方ができていない。